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大野松雄 ? 鳥獣戯楽(ちょうじゅうぎがく)(Play On Animals)

音盤としてリリースされた初の大野松雄作品であり、事実上、1stシングルと位置づけられる幻の『鳥獣戯楽(ちょうじゅうぎがく)』

アニメ版「鉄腕アトム」の仕事で世界に名を轟かせる音響デザイナー、大野松雄の最大の問題作(ゲテモノ?)にして実験音楽ファンにとっては幻の秘宝、『鳥獣戯楽(ちょうじゅうぎがく)』の復刻である。 『鳥獣戯楽』は1970年の大阪万博でソノシートで販売されたが、全く売れず闇に消えた最高度に危険なアイテム(当時の定価は500円)。当時とある筋から大野に発注されたもので、これが世界の民謡と万博のテーマ曲を動物の声のみで作るという企画‥‥。このトンデモ依頼に真っ向から取り組んだのが本作で、同時に“ソロ・アーティスト”としての大野をみたとき、音盤化されたものとしてはこの作品が事実上のファーストといえる。 可変ピッチのレコーダーもシンセサイザーもマルチトラックもスタジオに無い当時、大野の号令で鉄腕アトム制作時の伝説的スタッフである小杉武久、高橋巌、桜井勝美が再び集結。小杉はテープ素材のピッチ選定やアレンジプランの作成と重要な役割を果たし、人海戦術でテープを切り貼りして作品を構築。このチームが夜を徹して取り組んだ結果、世にも過激なこの国産テープ作品が誕生した。また、当人達は意図していなかったと思われるが、テープの継ぎ目をマスキングするため薄くエフェクト(リヴァーヴ成分など)をかけたため、ただでさえ異様な作品に更なる異常作用が働きサイケデリックにすら響く。この凄さ、そんじょそこらの実験アヴァン作品とは領域を異にする極点である。  今回はこのソノシート音源をヴァイナル7インチ化し、当時のジャケットを再現したものに、大野自身による最新書き下ろしの解説文(貴重!)とその英語訳を掲載した入魂エディション。部数限定。

大野松雄 - 鳥獣戯楽(ちょうじゅうぎがく)(Play On Animals)

ラベル:
EM Records ? EM1094
フォーマット:
Vinyl, 7", Limited Edition, Reissue, 33 RPM

国:
Japan
Released:
2011
ジャンル:
Electronic
Style:
Musique Concrete, Experimental

Tracklist
A1 世界の国から今日は
Music By 中村八大*
A2 さくら さくら
=世界民謡メドレー=
B1 フニクリ・フニクラ(イタリア)
B2 ボルガの舟歌(ロシア)
B3 愛しのクレメンタイン(アメリカ)
B4 八木節(日本)

Credits
Composed By Matsuo Ono
Liner Notes [English Translation] Matthew Lane
Liner Notes [Reissue] Matsuo Ohno*
Mastered By [Audio Restration And Mastering] Koichi Hara
Recorded By Takehisa Kosugi

Notes
Notes from the label:

- first time-ever reissue of a ultra-rare & "legendary" 1970 production on 7 inch vinyl.
- full reproduction of the original triple gatefold sleeve
- liner notes newly written by Matsuo Ohno (in 2011)
- Japanese-English translation
- limited edition
- one of earliest work of Takehisa Kosugi (as an assistant for Matsuo Ohno)

Special thanks: Hiromasa Horiuchi, Osamu Ibe (Omega Point) and Tim Olive.


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